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あやかしびと 第13回
2010.05.04
薫との過去・・・。 それは悲しき思い出。
だがそのことをすずは知っていた。 何故彼女が銃を彼に向けたのか。
その真実は知らなかったが、すずは彼女と双七が仲が良かったことをしっていた。
だからこそ裏切られたと感じたのだ。 薫のことを母親に重ね合わせてみていたすずだったからこそ。
すずは薫だけは許せなかった。 それは同時に双七のもとにすぐに出て来れなかった自分も許せなかったわけだが。
双七は1つの決断を下す。 この状況でどちらを愛するべきなのか・・・。
そして自分の2人へのきもちはどのようなものなのか・・・。
見極めた自分の気持ちは案外単純なものだった。
薫のことは女性として、すずのことは家族として大好きだったのだ。
薫に想いを告げる双七。 そしてすずから言霊をつかされていることまでを語る双七。
だがすずが一方的に悪いわけではない、彼はすずと話し合うことを決意する。
全てをすずに対して語ることを。
すずは双七の話を真剣に聞いていた。
薫が双七を守るために、自分の体を職員へと差し出していたこと。
そしてあの夜双七はそれを見つけてしまい、自分の能力を使い薫を助けたこと。
しかし自分の力に慢心し、彼女の真意に気が付けなかったこと。
全てを理解したすずは、すぐにはできないかもしれないが薫と和解することを決める。
そして一夜明け、2人は家へと戻るのだった。
しかし家の前にいたのは・・・そう九鬼だったのだ。 鴉は双七たちに逃げろと言い放ち時間稼ぎをすることに。
腐っても妖怪で修練を積んだものだった。そう簡単に負けるはずは無かった。
しかし九鬼は憎しみに魂を売り渡し、既に悪鬼となっていたのだった。